バックグラウンド

　　2014年4月、世界の主要家電ブランドであるハイアールは米国企業LKSから警告状を受け取りました。ハイアールが現在使用している新しいタイプのはんだ付け材料は、LKS社のいくつかの特許を侵害している疑いがあります。このはんだ付け材料の製造業者およびサプライヤーとして、鄭州機械研究所(以下ZZRIMEと略し)は、特許権侵害という法的リスクがあるため、2015年にハイアールのサプライヤー認証資格が無くなりました。特許に関する紛争を解決し、ハイアールグループとの長期的な協力関係を維持するため、ZZRIMEはZHENGZHOURUIXIN INTELLECTUAL PROPERTY AGENCY CO.,Ltd. (以下、鄭州睿信と略し)に調査することを依頼しました。

　　進展

　　鄭州睿信の総経理陳浩氏は、クライアントのリクエストを受け取った後、専業的な特許情報機構を選択し、米国LKS会社と中国における子会社の数百の特許と公開文書に重心を置き、グローバルデータベースを徹底的に検索しました。ZZRIMEの特許における技術的解決策と保護の範囲について、関連する特許や出願と比較し、ZZRIMEに製造された新しいタイプのはんだ付け材料は、LKSの特許侵害にならないこととの結論に至りました。 LKS Companyの中国子会社と交渉および議論の後、LKSは異議を取り消しました。

　　結果

　　侵害紛争を解決した後、2015年に鄭州機械工学有限公司はハイアールのサプライヤー認証を再度獲得し、青島ハイセンスや合肥メイリンを含む複数の新規バイヤーの注意を引き、ZZRIMEとのパートナーシップを確立しました。

　　意義

　　外国企業は中国市場にますます注目を払っていますが、国際的な侵害紛争にどのように有効的対処するのかが中国の会社と企業にとって重要な課題になっています。特許戦略の設計のほかに、関連する特許や出版物を全面的な検索、分析も非常に重要です。